[書評] 『世界一わかりやすい英単語の授業』

世界一わかりやすい英単語の授業

こんにちは、
英語の勉強マニアのサトです。

英単語を覚えるのってなかなか大変ですよね。

単語帳を開いては、覚えていない単語の数を確認してがっかり、なんてことありませんか?

でも「読むと自然に英単語が覚えられて、英単語を覚えるコツも身につく」と言っている本があるんです!

この記事では『世界一わかりやすい英単語の授業』という本をご紹介します。

『世界一わかりやすい英単語の授業』の著者 関正生 氏について

まずは、この本の著者である関 正生 氏をご紹介しましょう。

関氏は、「スタディサプリENGLISH」という学習アプリで英語の動画講義を担当していらっしゃいます。

また、『世界一わかりやすい』シリーズで何冊も本を出していらっしゃいまして、シリーズ累計で160万部を超えているんだとか!

そんな関氏は、カリスマ予備校講師でもありました。

長年、教室で培ったノウハウをこの本に詰め込んでいらっしゃいます。単語を覚える方法とか。

わたしもインドネシアで日本語を教えているのですが、単語の覚え方をあれこれと考えては学生にシェアしています。

なので、関氏には勝手に共感を覚えてしまいます(笑)

『世界一わかりやすい英単語の授業』の特徴

では、本書『世界一わかりやすい英単語の授業』にはどんな特徴があるのでしょうか。

3点にまとめました。

詳しく説明していきましょう。

具体的な単語の覚え方が書かれている

まず、単語の覚え方です。

本書での覚え方には、例えば次のようなものがあります。

それぞれ、例を見ていきましょう。

語源の活用

まずは、語源の活用です。

語源を活用すると、効率的に単語を覚えることができます(参考: 語源で単語を覚えるのがいい理由)。

さらにこの本では、語源によっては詳しい解説があり、語源自体も覚えやすくなっているんですよ!

たとえば「pedal」(ペダル)などの「ped」は、「足」という意味。

これだけだと覚えにくいのですが、この本ではさらに踏み込んで、次のように解説しています。

ped→feetに変化したんです。

関正生 著『世界一わかりやすい英単語の授業』(2019年 KADOKAWA)

しかも、このスペルの1つ1つを次のように解説してくださっています。

「ped」→「feet」の変化

  1. pf
  2. eee
  3. dt

1つずつ見ていきましょう。

まず、「p」が「f」に変化したことが、いきなりすぎてわかりづらいかもしれません。

でも、ご安心を。本書では、次のようなわかりやすい説明があります。

“ p “も” f “も、音声的に似ているんです。両方とも発音するときに唇を使うんです。

関正生 著『世界一わかりやすい英単語の授業』(2019年 KADOKAWA)

補足すると、[ p ] の発音[ f ] の発音も、上と下の唇を使って発音する音ですね。

「ぱ・ぴ・ぷ・ぺ・ぽ」「ふぁ・ふぃ・ふ・ふぇ・ふぉ」と発音するとわかりやすいかもしれません。

「ぱ・ぴ・ぷ・ぺ・ぽ」は上下の唇がくっつけてから、「ふぁ・ふぃ・ふ・ふぇ・ふぉ」は上下の唇を近づけてから発音するはずです。

ちなみにインドネシア語で「コーヒー(coffee)」は「kopi」、「電話(telephone)」は「telepon」と言います。

「e」から「ee」への変化は「e」が1つ減っただけ。そして最後に、「dt」の変化です。

[ d ] の発音 [ t ] の発音は発音するときに舌がふれる場所が同じ(前歯の裏の歯ぐき)ですね(「だ」「た」、「ど」「と」などを実際に発音して試してみてください)。

口の中でふれる場所が同じ音声は、音声転化することがよくあります。

少し説明が長くなっていますが、ここまでの説明で、 「ped」=「足」になっている理由がよくわかり、定着したのではないでしょうか。

しかも、「覚える」という感覚無しで。ほかに「ped」のつく単語としてこちらが紹介されていますよ。

「ped」のところで出てくる単語

  • pedicure(ペディキュア)
  • pedal(ペダル)
  • pedestrian(歩行者)

「ped」=「足」というイメージがより強くなりますし、他の単語も覚えやすくなってますよね。

こうやって、自然と単語を覚えることができるわけです。

日本語になった英語(カタカナ語)の活用

語源のほかに、日本語になった英語(カタカナ語)も、この本ではバンバン活用しています。

次の6ジャンルに分かれているのですが、興味のあるところから読んでもOK!

6つのジャンル

  1. 日常生活
  2. テレビ
  3. ビジネス・学校
  4. 美容・ファッション
  5. クルマ・ゲーム
  6. スポーツ

例として、「retrieve」と「friction」という2つの単語を見てみましょう。

「retrieve」は「取り戻す」とか「回収する」といった意味で、本書では「とある犬」が説明に使われています。

「ゴールデンレトリバー(golden retriever)」という犬は「ハンターが撃ち落とした獲物を持って帰ってくる犬」のことなんです。

関正生 著『世界一わかりやすい英単語の授業』(2019年 KADOKAWA)

なるほどー、と感心してしまいましたよ。「ゴールデンレトリバー」をうっかり忘れない限り、「retrieve」の意味も忘れないことでしょう。

続いて、「friction」は「摩擦」という意味です。

これを覚えるために、とある商品が出てきます。

こすって(摩擦で)消せるボールペンの商品名「フリクションボール」

関正生 著『世界一わかりやすい英単語の授業』(2019年 KADOKAWA)

商品名でも何でも、「覚えるのに使えるもの」は使っているわけですね。

ちなみに商品名は「frixion」と「x」を使っていて、つづりが少し違います。

このように、語源やカタカナ英語などを活用して、単語を覚えやすくする工夫があちこちに散りばめられいます!

よく使う単語に絞っているので無駄がない

本書の2つ目の特徴は、よく使う単語(355語)に絞って取り扱っていることです。

なので、無駄がないのです!

使う機会や目にする機会がない単語を覚えても、仕方ありませんからね。

収録されている単語の基準

本書に収録されている単語は、次のような基準で厳選しているそうです。

選んだ単語は、大学入試・留学・英検・TOEIC®テスト・ビジネス・映画・趣味……どんな場面でも役立つ、確実にパワーアップできる単語です。

関正生 著『世界一わかりやすい英単語の授業』(2019年 KADOKAWA)

わたしは最近の大学入試の傾向は知らないのですが、『ハリーポッター』の原書(英語)を一通り読んだことはあります。

そして、本書に出てくる単語はたしかにハリーポッターにもバンバン登場していました。

「bounce(はね返る)」や「mumble(ぶつぶつ言う)」など。

『世界一わかりやすい英単語の授業』は単語帳ではない

とは言え、こんな声も聞こえてきそうです。

いくら厳選していると言っても、やっぱり355語だと少なくない?

……と。

これ、おそらく単語帳を基準にしているのではないでしょうか。

わたしの感覚から言うと、この『世界一わかりやすい英単語の授業』は、単語帳ではありません

単語帳は、何度も繰り返して目を通すのが前提ですよね。

それに対し、『世界一わかりやすい英単語の授業』は、読めば自然に単語が覚えられる本です。

そのぶん解説が詳しいので、単語数は絞らないと仕方がなかったんでしょう。

でも、安心してください。

この本を読んで単語を覚えることで、
他の単語も格段に覚えやすくなりますから。

次項で詳しくご説明します。

英単語を「覚えるコツ」が身につく

英単語を覚えるコツも身につくというのが、特徴の3点目です。

例を2つ、見てみましょう。

「scr」=「ガリガリ」の例

まず「scr」というスペルについて、本書には次のような説明があります。

scrには「ガリガリ」って意味があります。

関正生 著『世界一わかりやすい英単語の授業』(2019年 KADOKAWA)

その上で、「scratch(ひっかく)」を次のように紹介しています。

「銀色部分をコインでガリガリひっかく」のが、宝くじで使われる「スクラッチ」です。

関正生 著『世界一わかりやすい英単語の授業』(2019年 KADOKAWA)

これで「scr」=「ガリガリ」というのは頭から離れないのではないでしょか。

この「scr」で始まる単語はいろいろあるのですが、たとえば、この本に収録されていない単語に「scribble」という単語があります。

これは「なぐり書きをする」「走り書きをする」という意味で、ガリガリ音を立てる「scr」のイメージとぴったりですね。

ハリーポッターの原書にも出てきます。

「duct」=「導く」の例

次の例は、「duct」です。

「duct」の説明として、この本では「conduct」という単語が使われています。

「(旅行している人を)一緒に(con)導く(duct)」→「案内する」って意味になりました(「ツアーコンダクター」でおなじみですね)。

関正生 著『世界一わかりやすい英単語の授業』(2019年 KADOKAWA)

これで「duct」=「導く」は頭に入ったのではないでしょうか。

これは、例えばこの本に無い「deduct(差し引く)」を覚えるのに役立ちます。

本書によると、「de」は「マイナスの方向に」という意味です。

「deduct」は、「マイナスの方向に導く」→「マイナスに引っ張る」→「減らす」→「差し引く」と覚えればいいわけですね。

このように、355語だけにとどまらず、単語の数を増やしていけるわけです。

わたしはこの本を読んでからというもの、単語のつづりに注目するのが楽しくなってきました♪

まとめ

この記事では、『世界一わかりやすい英単語の授業』という本をご紹介しました。

英単語を覚えるのが苦手なら、ぜひ手に取ってみてください。

この本がきっかけで英単語を覚えるのが好きになり、英語そのものが好きになる可能性も大ですので!

英語の勉強にオススメの書籍はほかにもいろいろあります。

次の記事にわかりやすくまとめたので、ぜひご参考に!!